法律制度

令和6年へ。岡山県のプランー教育編ー

岡山県が令和6年度まで、取り組む計画の骨組みが発表されています。先日、計画づくりについての意見交換会に参加しました。

名付けて「第3次晴れの国おかやま生き活きプラン(仮)」

内容は名前の通りです。

骨子案によると岡山県は先4年間、この3つを重点をおいて取り組む予定。

 

①教育

 

②産業振興

 

③暮らしやすい地域づくり

 

現在、有識者や各地域のプレイヤーの方々との意見交換会などが行われており、肉付けをした後に、多分秋口くらいに県民に向けて意見を求めるパブリックコメントが行われ、内容が固まっていく予定と聞いています。

 

令和6年度まで、岡山県が税金を使って行う全ての事業が、この計画に紐づいて行われます(このプランの下に○○計画とかがつくられ具体的な施策になる)。

 

なので本当は、これ大事なんです。岡山県には27市町村があるので、県としては、広域自治体のメリットを生かしてできることを考えるわけです。

 

全て読むと面白くないところは眠くなってしまうので、今回は教育のところだけ。

 

第二次と今回の第三次プランの骨子案を見比べながら、気になるところをまとめてみました。

 

骨子案はまだ、たたき台レベルだと思うので記述があったりなかったりは書いてないだけというものあると思うので、今後の完成版を待ちたいところ。あくまで現段階のものです

 

重点戦略プログラム第三次骨子案での指標例と施策例のポイント
教育県の復活
学ぶ力育成プログラム学力向上の成果指標を「全国学力調査の全国順位」から「全国学力調査の全国平均正答率との差」に表現を変更
第二次プランであった「小中で学級の機能停止もしくは授業エスケープした学校数」の指標の記述なし
キャリア教育推進の指標として、「インターンシップや企業訪問を体験した高校生の割合」を新規に追加
徳育・体育推進プログラム徳育の推進、に加えて「体育スポーツの推進」を強調
「不登校の出現割合の低下」を徳育体育プログラムに追加
スマホの生徒の使用に関して、「スマホの使用時間」から「スマホ使用の家庭のルール」の有無を指標として追加
地域との関わりについて、「地域行事への参加率」ではなく、「地域や社会をよくする為に何をすべきかを考えることがある」と回答した生徒の数に指標変更
体育推進の指標について、「総運動時間数」から「運動が好きと回答した生徒の数」に変更
グローバル人材育成プログラム第二次プランでは「高校の海外との姉妹校提携数」と「英検準一級をもった英語の先生の割合」が成果指標になっていたが、「県内大学と高校の海外への留学者数」を追加
第二次で成果指標になっていた「科学技術とプログラムミングコンテストの参加者数」から「全国規模の理数、情報、政策立案コンテストへの高校生の参加者数」を新規追加
「第3次晴れの国おかやま生き活きプラン骨子案」より

 

全体的な印象として、

前の計画よりも、成果指標が緻密になっている感じ。

 

最後に個人的に思ったことを

 

・不登校の出現率を下げる策をこれまでとってきているが、県からこのままメッセージを出すと、「不登校が増える=県の事業の失敗」ということにならないか。不登校当事者からとってもあまりいい話にならないし、人はそれぞれ学びに適した環境が違うので、学校を中心に据えつつ、在宅でも学べる環境整備を推進する方が学ぶ力はつくのではないか。

 

・スマホの生徒の使用について「家庭内のルール」が指標案ででているが、どうしても学校教育からみるとSNS絡みの事件やスマホ中毒にコミュニケーション不足とか言われるので、「制限」という方向に行くが、実社会に出るとスマホをフル活用できた方が情報収集、仕事にも役立つ。どうテクノロジーを実生活に生かすのか、これからは「選ぶ力」「活用」に指標をおいてはどうかと思う。

 

・グルーバル人材の育成プログラムの中に、Society5.0に向けた人材育成とあるが、目標となる人材に会わないと始まらない。目的なくテクノロジーだけを学んでもSociety5.0を担える人材にはなり得ないので、実際に地域でテクノロジーを実装実験し、人に喜んでもらえる成功体験を積まないと人材が育たないのではないか。と思う。

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