ここ数年、行政の補助金や民間組織の助成金、ビジネスプランコンテストの審査委員をすることが増えた。
いずれも地域のプロジェクトや社会的価値の創造についての助成だ。
たくさんの企画書をみてきた中で、惜しい、と思うことがよくあったので、企画提案型の助成金や補助金の取り方についてポイントになることを覚書で書いておこうと思う。
まず、もっとも大事なので、そのお金を出している団体がどんな意図でだしているかだ。ここがずれていると話にならない。なぜその団体が、お金をだしているのか、しっかり考えてほしいなといつも思う。
貴重なお金を投入するからには、それなりの「成果」がほしい。
成果とは、「社会的な影響力」「波及力」であることもあるし、起業支援だと「売り上げ」であることもある。それを通して、実現できる地域社会のことだ。
もし、その事業が助成金をもらったことで1年で終わってしまったら。
お金を出した人は、出したことを悔やむと思う。
だから、そのお金がなくなったら、終わってしまうかもしれない、プロジェクトの継続に関わる基礎的な経費については出したくない。
ただし、そのお金を投じることで、継続性を将来的に高めるのではないかと思えることに関してはお金を出す「価値がある」とみると思う。
初めての取り組みで実績をまずつくるのにいります!というものについては、内容がよければ応援したいと思うかもしれない。
未来に対して、理想的な未来を実現できる「生き金」だとおもえればいいということだと思う。
そして、お金をだす人には、自分が出す理由も必要だ。
他に活用できる制度があったり、他団体の助成の方が優位性が高ければ自分が出す理由がない。関連の制度や事業は調べておく必要がある。
・お金を出す側にたってみる
・未来の投資になるロジックがたっている
それらを押さえて書くことがポイントだと思う。
この時期、たくさんの企画書をみておもったことでした。